保育士さん必見! 子どものあやし方と上手な叱り方のコツ

ayashikata

保育士として働いていれば、泣いている子どもの相手は日常茶飯事。
けれど、忙しい時間になかなか泣き止まない子どもがいると、途方に暮れてしまいますね。
抱っこすれば泣き止む赤ちゃんと違い、2、3歳にもなると自我が出てきて、ご機嫌を治してもらうのに一苦労。一人が泣くとほかの子ももらい泣きし、一度に数人が泣き出したりすると、こちらも泣きたくなったりして・・・。

「どうしたらうまく気分転換させられるのかしら」

そんな悩める保育士さんのために、今回は年齢別・子どもが泣いたときのあやし方をお届けしましょう。合わせて上手な叱り方もマスターしておけば、日々の保育がぐっと楽になることうけあい!
ぜひあらためて、おさらいしてみてくださいね。

年齢によって違う、泣く子どもへの対応

●0歳児の場合

<泣く理由> 
0歳児は、言葉で要求することができないので、泣くことで思いを伝えようとしています。
主な理由は、空腹、眠い、おむつが汚れている、暑い、寒い、痛いといった「不快な状態」。また、快適なときでも「抱っこしてほしい」「遊んでほしい」と泣くこともあります。

<あやし方>
まずは抱っこして落ち着かせてみましょう。それでも激しく泣くときは、お腹がすいていることが多いもの。泣き方が強くなったり弱弱しくなったりするときは、たいてい眠いときです。
首がすわっていれば、縦だっこをしてゆっくりゆらし、背中をトントンと優しく叩きます。なかなか眠りにつけないときは、おむつをチェック。また、手が冷たいときは寒く、背中が汗ばんでいるときは暑いので、衣服の調節を。

●1歳児の場合

<泣く理由>
まだまだうまく気持ちを伝えられない1歳児。泣く理由で多いのは、何かうまくいかないこと、思った通りにならないことへの悲しさと苛立ちです。眠いとき、疲れたときなども、不機嫌になります。泣き方が異常に激しく、なかなか泣き止まないときは、かゆみや痛みがあるのかもしれませんので、よく注意して。

<あやし方>
「悲しいのね」「悔しいのね」という共感をこめて、抱っこしてあげましょう。1歳児にはまだ、理由を説明させることは難しいので、保育士が状況から判断することも大切です。
「積み木が崩れちゃったのね」「あのおもちゃで遊びたかったのね」などと子どもの気持ちを代弁し、手を貸してあげましょう。
理由がはっきりしないときは、子どももなぜ自分が泣いているのかわからないことも。そんなときは、抱き上げて子どもの好きな歌を歌ってあげると、気持ちが静まります。
眠いときは、抱っこして優しくトントン叩きながら上下にゆすったり、ゆっくり歩きまわると、眠れる子どもが多いようです。

●2歳児の場合

<泣く理由>
「魔の2歳児」「イヤイヤ期」などといわれる時期で、ちょっとしたことでも大泣きになることがよくあります。「自分がドアを開けたかったのに保育士が開けてしまった」ような些細なことでも、2歳児には大事件。「悲しい」というより「怒り」の泣きが増えてきます。
まだ言葉で思いをうまく表現できず、そのもどかしさから悔し泣きをすることも。

<あやし方>
とにかく自分の思いを通したいのが2歳児。思い通りにいかないと、泣くことで我を通そうとし、通らないといつまでもこだわりがち。
1歳児と同じように、優しく抱きしめ、悔しい思いを言葉にして共感してあげましょう。そのうえで、「それは危ないからやめようね」「みんなで順番に使おうね」などと、穏やかに導いてあげます。
なかなか保育士の言葉に耳を貸さないで泣き続けることもありますが、そこで感情的になるのは禁物。子どもが納得するまでできるだけ付き合ってあげましょう。
また、子ども自身引っ込みがつかなくなっていることもあるので、まったく別の遊びや歌で気持ちをそらせるのもいいかもしれませんね。

●3~4歳児の場合

<泣く理由>
友だち同士のトラブルで泣くことが多くなってきます。
ただし、我を通そうというよりは、ぶたれた、意地悪をされた、のような理由が目立ってくるでしょう。何人かで遊んでいて泣く子がいると、他の子どもたちが知らせにきたり、先を争って説明してくれるようになってきます。

<あやし方>
この頃になると、だいぶ言葉で気持ちを伝えられるようになります。二人以上の子どもが絡む場合は、泣いている子どもだけでなく全員の話を聞いて、謝ったり、仲直りをするよう促すことが大切。そのうえで「仲良しニコニコ、仲直り!」と明るく締めくくったり、まったく別の遊びに誘ったりして、気持ちの切り替えをはかりましょう。
我を通そうとして泣く子には、きちんと説明すればわかる歳です。まだ抱っこが嬉しいときでもあるので、抱き上げて、優しく言い聞かせると効果的。

●5~6歳児の場合

<泣く理由>
お兄ちゃん、お姉ちゃんとしてのプライドも出てきて、だいぶ泣くことは減ってきます。泣くことで何か訴えようというよりは、抑えられない感情を吐き出すという泣き方で、大人に近づいてきます。

<あやし方>
この時期は、もうあやすということはなくなります。けんかなど保育士が入ったほうがいい場合以外は、声をかけるくらいで様子を見ているのがいいでしょう。もしわがままで泣く子どもがいたら、ピシッと叱り、あとはかまわないこと。「いくら泣いても思い通りにならない」ことを悟ると、わがまま泣きはおさまります。

泣く理由とあやし方も、1~2歳の差でこれだけ違いが出てくるのですね。
それでは次に、「上手な叱り方」のコツを見ていきましょう。

「叱る」は冷静、「怒る」は感情的

いうことを聞かない子どもについイライラ、怒鳴ったり「もう知らないよ!」と吐き捨てたり・・
「叱る」って本当に難しいですよね。
ただ感情的に「怒って」しまっては、子どもはなぜ怒られているのかわからず、先生が怖いから謝るだけで、また同じことを繰り返すかもしれません。
でも大丈夫、以下のコツを頭に入れておけば、感情的に怒ることもかなり防げるはず。

①しっかりと目を見て、声のトーンを落とす
②なにがいけないのか具体的に、短く、わかりやすく話す。
③否定語ではなく肯定語で。「~はダメ」より「~できたらよかったね」。
④なぜいけないのか話す。「それはケガをするよ。そしたら先生悲しいな」「仲間はずれにしたらお友だちがとても嫌な気持ちになるよ」など。
⑤その時々で叱ったり叱らなかったりはNG。悪いことは悪いとその都度話し、ぶれない。
⑥いつも怒っていては効果半減。普段から子どもたちの気持ちを理解し、受け止める努力を。優しくて大好きな先生に叱られると、子どもの心に深く響きます。
⑦「○○ちゃんはきちんと守れるのに」「クラスであなただけできてないよ」など、他の子どもとの比較は絶対ダメ。これでやる気になることはなく、傷つくだけ。
⑧「どうしてそんなに悪い子なの」「4歳とは思えないよ」こんな人格を否定する言葉は、子どもの自己肯定感を下げます。思わず口にしないよう気をつけて。

まとめ

いかがでしたか。
「あやす」も「叱る」も、保育をするうえで欠かせない要素。
あやすことは子どもの気持ちを理解すること、そして叱ることは子どもに理解できるよう伝えることといえるでしょう。
保育士として、普段からこの2つを使いこなし、子どもたちと心を通わせていきたいですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る