【キャラ弁・冷凍食品禁止】 お弁当のルールをママたちに理解してもらうには?

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給食のない園や、ふだんは給食でも「お弁当の日」がある保育園で、最近増えているのが「キャラ弁」「冷凍食品」「加工食品」などの禁止ルール。
どれもそれなりの理由があり、方針としてきちんと打ち出している園も多いようです。
ただ、園がお弁当のルールを定めることには、保護者をはじめ、保育園によっても賛否両論あり、なかなか理解されにくい側面も。
そこで今回は、園側が設けることの多いお弁当のルールについて、なぜ守ってほしいのかを知り、保育士さんが保護者に納得してもらうための参考にしていただきたいと思います。
中でもママたちの間で話題に上ることが多い「キャラ弁」、いったいどんな理由で、禁止する園が増えているのでしょうか。

海外まで広がったキャラ弁

いろいろな食材を使って人気のキャラクターや動物などを作り、お弁当箱に詰める「キャラ弁」。
おにぎりに海苔やチーズで目鼻をつけるなどの簡単なものから、キャラクターの形や色を忠実に再現し、背景のお花畑や森まで作りこんでいる凝ったものまで、さまざまです。
最近では、毎朝仕上げたキャラ弁を写真に撮ってブログやSNSに上げる人が増え、「キャラ弁」で検索すればレシピを公開しているサイトも数多くヒット。海外でも日本のお弁当は人気ですが、とくにキャラ弁は一種の「アート」として評価が高まっています。

そんなキャラ弁が幼児をもつママたちの間で人気なのは、やはり「子どもが喜ぶから」。
「好きなキャラクターなら、嫌いな食材も食べてくれそう」
「小食なので楽しいお弁当にしてたくさん食べてほしい」
そんな思いで、毎朝早起きして一生懸命、子どもの好きなキャラクターを作っている人が多いようです。

キャラ弁の問題点とは?

それではなぜ、保育の現場でキャラ弁が問題となるのでしょうか。
主な理由をあげてみましょう。

(1)いじめの原因になることがある

キャラ弁は全員が作ってもらえるわけではないので、キャラクターの見せあいになると、キャラ弁でない子どもが仲間外れにされかねません。また、キャラ弁でもあまり似ていなかったり、崩れてしまっていたりすると、それを理由にからかったり、あだ名をつけたりと、キャラ弁がもとで子どもたちの関係が乱れることが少なくないといいます。

(2)衛生面が心配なケースも

細かく切ったり貼ったり、形作ったりと、普通のお弁当よりかなり長い時間をかけて作るキャラ弁は、どうしても食材に手で触れる回数が多くなります。
ビニール手袋などをして衛生面に配慮すれば安心なのですが、細かい作業の多いキャラクター作りは、素手でないとできないため、あまり使用する人はいないよう。
真夏など暑い季節には、食べるまでに雑菌が繁殖し食中毒につながるなど、心配なケースも出てくるかもしれません。

(3)栄養のバランスが悪くなりがち

キャラ作りに夢中になり、完成度を高めようと食材のバランスを考えず作ってしまう危険性も。
炭水化物ばかりで野菜がなかったり、成型しやすいかまぼこやウインナーなどの加工食品が多かったりと、栄養面で問題のあるお弁当になってしまっては元も子もありません。

(4)食育の観点から問題も

キャラクターを上手く再現しているキャラ弁ほど、もとの素材がなんであるかよくわからなくなっていることが多いもの。今食べているものが何なのかわからない、というのは、素材の色や香り、食感、味をしっかり感じるという食育面で、あまりよいことではありません。また、レーズンの目と紅ショウガの口、のように、食べたときの美味しさを無視した組み合わせは、食に対する感性が育ちにくくなる可能性もあります。

(5)キャラ弁の出来栄えが最優先になってしまう

実際に、毎朝のキャラ弁作りに没頭するあまり、遅刻を繰り返したり、ブログにアップするためにとにかく綺麗に作ろうとして味は二の次になり、子どもが吐き出してしまったりといった例はあるようです。
また、親同士が対抗心をもってしまい、誰よりも豪華なキャラ弁をと、三段のお重を持たされた子どもも。お弁当作りの目的が変わってしまい、子どもに悪影響を及ぼしかねないと禁止にした園もあります。

(6)「可愛すぎて食べられない」という子どもも

大好きなキャラクターが嬉しくて、みんなに見せて回り、いつまでも箸をつけられない子ども。おなかはすいているのに、可愛いキャラが崩れるのがいやで食べられない、という子ども。
保育士がそんな気持ちを受け止めつつ、食べるように促すと、泣きながら食べる子どももいるといいます。ママの楽しく食べてほしいとの願いが、逆効果になることもあるのです。

ママたちが一生懸命作る、可愛いキャラ弁。問題点ばかりあげてきましたが、これはあくまでも集団生活でのケース。家族や友だちとのお出かけや、家で食べるときに、子どものリクエストに応えて思いきり凝ったキャラクターを作り、みんなで楽しめば、子どもも大喜びするでしょう。
キャラ弁を全面否定しているのではないことを理解してもらい、保育園という場ではルールを守ってほしいことを伝えれば、よほど「うちの子はキャラ弁でないとダメ」という理由がない限り、きっと納得してもらえるはずです。

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