臨時・補助・時間外・・・非正規保育士の仕事とは?


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保育士として働くとき、その形はさまざま。
正職員のほかに、パートや派遣社員などの非正規の仕事も多く、欠員を埋めたり、延長保育で働くなど、目的によって募集される保育士もあります。また、保育士不足の昨今、無資格でも採用される仕事も増えています。
今回は、非正規保育士の代表的な三つの職種について、詳しくお伝えしていきます。

欠員を補う【臨時保育士】

正規の職員が急に辞めたり、産休や療養などで保育士が欠員したときに募集されるのが、臨時保育士。非常勤保育士とも呼ばれます。
不在だった保育士が復職したり、新たに正職員が入れば契約は終了となるため、短期間の雇用が多いのが特徴。
近年、公立の保育施設では臨時保育士の募集が多く、正規の募集を上回っているところもあります。

<仕事内容>

正規保育士の代わりですから、仕事内容はほぼ同じ。園児の記録作成など、正保育士のサポートをはじめ、ときにはクラス担任を任されることもありますので、保育士資格は必須です。

<勤務形態>

勤務はシフト制で、早朝や夕方、日中の短時間のパートからフルタイムまでいろいろ。とはいえ穴埋め要員ですから、やはり園の都合にあわせてシフトを組まれることが多く、なかなか自分の希望で決めることは難しいようです。
人がいないときのヘルプで急に入れられたりしないよう、最初からシフトは固定制にしてもらうといいかもしれません。

<待遇>

給料は時給制。800円から1200円くらいが相場となっています。保育士資格が必要であるのに対し、決して高いとはいえないかもしれません。
待遇は職場によってさまざまですが、有給休暇がない、通勤手当がつかないなど、やはり正職員には及ばないことが多く、「仕事内容は同じなのに条件が悪すぎる」と不満の声が上がっているのが現状です。

早朝や延長保育を任される【時間外保育士】

<仕事内容>

正規保育の時間外で子どもたちの保育を行いますが、資格は問われないことが多いようです。ただし、育児経験などは求められます。
正保育士のいない時間帯の保育が多々あり、安全のため、時間外保育中はボール遊びなどケガの原因になる遊びを禁止にし、室内遊びをメインにしている園も。
絵本を読んだり、粘土や折り紙など、座ってできて危険のない遊びをしながら、その合間に掃除、事務といった作業を行うのが、時間外保育士の仕事になります。

<勤務形態>

パートや派遣社員としての採用になります。
早朝と夕方以降にシフトが組まれるのが一般的で、朝は7時~9時、夕方は15時~19時くらいが多いようです。

<待遇>

ほとんどが時給制ですが、30分単位で計算する場合も。時給1200円前後が相場です。
無資格としては高めですが、勤務する時間自体が短いため、なかなか高収入にはつながりにくいといえます。
長く勤務した場合、有給休暇をもらえたり、残業手当、通勤手当がつくことも。

経験を積むのに最適な【保育補助員】

正保育士のサポートとして働く保育スタッフです。保育園だけでなく、幼稚園や学童保育など、さまざまな保育施設で活躍できます。
資格不問のため、保育士資格受験のために実務経験を必要とする人が、条件を満たすために保育補助員として働くケースも多いようです。

<仕事内容>

あくまでも補助なので、クラス担任になったり、保護者対応をしたりといったことはありません。
主な仕事は園の内外の掃除や、食事やお昼寝の準備、片付け、洗濯、事務作業など。ときに副担任としてクラス担任をサポートすることもあります。

<勤務形態>

基本的にはパート・アルバイト勤務となります。
日中の勤務のほか、早朝や延長保育などの早番・遅番のシフトもあり、家事やダブルワークなど、都合に合わせて働きやすい職種です。

<待遇>

給料は時給計算で1000円前後、保育士資格がある場合は1200円くらいまで上乗せされるところが多いようです。
通勤手当程度は支給されますが、賞与がもらえることはほとんどありません。

まとめ

非正規の保育士でも、正職員とほとんど同じ仕事内容であったり、無資格でも保育園で働けて経験が積めたりと、正規雇用以外にも保育に携わる道はいろいろあります。
はじめは非正規雇用でも、実際に現場に入り保育を経験することは、正職員を目指すための大きな武器になるはず。
憧れの保育の仕事をとにかくやってみたい、という方は、思い切って飛び込んでみるのもいいかもしれませんね。


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