子どもの噛みつきトラブル 保育士はどのように対応すべき?


乳幼児はまだ言葉を上手に使えません。
ボキャブラリーが少ないために、自分の感情を言葉で表現することが困難で、体・行動で気持ちを表します。
その中の1つに「噛みつき」があります。
乳幼児が集まる保育園では友達に噛みついてしまうといったことは日常茶飯事。保育士として働いていると避けては通れない問題だと考えられます。 保育士として正しい対応を覚えておくことが大切です。

子どもの噛みつきは自己表現

おもちゃの取り合いによる噛みつきは保育士がよく見かけるシチュエーションなのではないでしょうか。「おもちゃを貸して」「僕のおもちゃをとらないで」と言いたいのに、どのように言葉にしていいかわからない。その結果、感情が昂ってしまい、噛みつきに至ってしまうのです。

また、噛みつく理由の1つとして友達との「接し方がわからない」というのもあります。
お友達に対して不満があるわけでもなく、楽しそうに遊んでいるのに、不思議なタイミングで噛みつきを行ってしまう子どもを見たことありませんか?
「楽しい」や「遊ぼう」といった表現がわからないのです。
言葉はもちろん、身振り手振りでも表すことができず、お返事のような感覚で噛みつく、楽しくて興奮しているから噛みつくといった状態に。
保育士としても目の前でそのシーンを見ると、慣れていない時はショックを受けてしまうかもしれませんね。

保育士の対応

噛みつかれた子どもを守るために、思わず怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかし、前述のように子どもの噛みつきは表現の1つです。
噛みついた理由に目を向けず怒ってしまうと、子どもにストレスを与えてしまいます。決して感情的に対応してはいけません。
だからといって、周囲への影響を考えると放置するわけにもいかないでしょう。

まず、原因を理解してあげること。子どもの噛みつきは「言葉で表現できない想い」の発露ですから噛みついてしまった子どもの気持ちを代弁してあげることが肝心です。
「おもちゃが貸して欲しかったんだよねー」と噛みつきの原因であることを代わりに言葉にしてあげることで、子どものストレスを取り除いてください。これによって子どもは「理解してもらえた!」と心を落ち着かせることができます。その後に「でも、噛みつきはダメだよ」と諭すように教えてあげるなどの対応をしましょう。もちろん、噛まれた子のケアも忘れずに。

まとめ

噛みつき行為を見て、ショックを受ける保育士がたくさんいます。
ですが、ほとんどの噛みつきには悪意がありません。そのため、自分が受け持っている子どもの噛みつきでひどく心を痛める必要はないことを覚えておいてください。


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