子どもが好きなのにイライラ…。どうすれば穏やかな保育ができるの?


子どもが大好きで保育士になったはずなのに、子ども相手に本気でイライラしてしまって自己嫌悪に陥ってしまう…なんて経験はありませんか?
保育の仕事はとてもやりがいがあるものですが、楽しいだけではありません。子ども相手でも、時に激しく感情が揺さぶられてしまうことだってあります。いつでも穏やかに保育をするにはどうすればいいの?と悩んでいる保育士さん。この機会に、そのようなイライラと上手く付き合う方法を考えてみませんか?

イライラしてしまうのはどんなとき?

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思い出してみてほしいのですが、これまでに子どもに対して腹が立ったのはどのような場面でしょうか?
例えば「言うことを聞かない」、「イヤイヤ期で全て拒否される」「大声で泣きわめき、なかなか泣きやまない」…などなど。子どもを丸ごと受け入れたいと思いながらも、実際に保育現場で働いているとイライラしてしまうことはたくさんありますよね。

どうしてイライラしてしまうのか考えてみよう!

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では、そのような場面で腹が立ってしまうのはなぜでしょう?それは自分が「~しなくてはいけない」と思っているあなた自身の決まり事を子どもたちが破ったからです。

私たちは誰もが価値観というものを心の中にもっています。
これはあなたが小さな頃に傍にいた、親や周囲の大人からかけられた言葉に影響を受けています。
例えば「お母さんの言うことを聞きなさい!」と言われたり、「泣き虫は嫌われるわよ!」と怒られたことはありませんか?私たちはそのような経験を通して、「大人の言うことは聞かないといけない」とか「すぐ泣きやまないといけない」といった価値観が知らず知らずのうちに心のなかに形成されていきます。

繰り返しになりますが、子どもに対して腹が立つのはあなたの決まりごとが破られたときです。
つまり、あなたが「大人の言うことは聞かないといけない」という価値観をもっていたら、自分の言うことを全く聞こうとしない子どもに怒れてしまうのです。

子どもたちは自分と同じ価値観をもっていないことを理解する

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私たちは自分と同じ価値観を子どもたちも持っている前提で関わるから、うまくいかないことが多いのです。しかし、小さな頃のあなたがそうであったように、子どもたちには価値観がなくまっさらな状態です。
産まれたての赤ちゃんは「お母さんを困らせちゃうから泣くのはやめとこう…」なんて考えることはありませんよね。大きくなるにつれ、周囲の反応やかけられる言葉によってそれぞれの価値観を身につけていきます。
だからこそ、その時期に関わる大人の存在はとても重要です。正しいこと、間違っていることなど『物事を判断する基準』を繰り返し伝えていかなければならないからです。
それも簡単にできるものではなく、根気よく繰り返し伝え続けることでようやく子どもたちのなかに浸透していきます。

“責める”から“教える”へ

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私たちが子どもを感情的に怒っているときは、責める姿勢になっています。
しかし、先ほど述べた視点をもつと、“責める”から“教える”姿勢になります。そうすると自然と選ぶ言葉が変わってくるのです。どうしてわからないの?ではなく、どうすれば伝わるかな?そんな相手を思いやる視点は心に余裕をもたらしてくれます。保育者が余裕をもって子どもに寄り添った言葉をかけると、あんなに聞く耳を持たなかった子どもたちの心に不思議とすっとはいっていくものです。これが怒ると叱るの違いです。
イライラしてしまったときはまず深呼吸してクールダウンしましょう。
そして、どうすれば自分が伝えたいことが子どもたちに伝わるかを考えてみてください。

まとめ

子どもと関わる仕事はやりがいがある一方で、感情が揺さぶられるものです。
子どもと関わる機会が多い保育士さんほど、イライラしてしまう機会が多いはずです。
だからこそ、広い視点をもつことが大切です。なぜ自分が怒っているのか…それに気づけるだけで冷静になれるはずですよ。ぜひ、試してみてください。


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