頑張りすぎ注意! 保育士が抱えやすいこんなストレス

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誰もが大きな夢をもって始めた保育士の仕事。
けれど、次第に夢と現実のギャップが見えてくるのはどの仕事も同じですよね。
「子どもたちは可愛いし、やりがいもある、だけど・・・」
そんな心のつぶやきから目をそらし、毎日頑張り続ける保育士さんはたくさんいます。

でも、ちょっと待って。
日々のストレスは気が付かないうちに積み重なり、ある日突然爆発することも。
また、心身の辛い症状として出てくることもままあります。
そこで今回は、保育士さんが抱えやすい悩みやストレスをあらためて知り、自分自身を客観的に眺めてみましょう。「あ、自分はいまこんな状態なんだ」と気がつけば、ストレスを抱えたままがむしゃらに進んで、限界を超えてしまうようなことはなくなるはず。
それではさっそくいってみましょう!

保育士の仕事ってこんなイメージ

まずは保育士の仕事が世間でどんなイメージを持たれているのか、見ていきたいと思います。

「いつも子どもと楽しく遊んでいてうらやましい」

「体力的にはきつくても、精神的には子どもたちからパワーがもらえそう」

「外で園児を連れているのを見かけると、可愛い子どもの相手ができていいなあと思う」

「いろんな子どもをお世話しているので、育児のベテランになれてうらやましい」

「子どもの命を預かる仕事なので、責任重大で緊張すると思う」

「思い通りにならない子どもの相手はイライラすることも多くストレスだろうなと思う」

「保護者の対応が大変そう」

外から見た感じでは、こんな印象が多いようですね。
中でも「子どもが可愛くて癒される」というイメージはとても強いようです。
けれど、実際に保育士をしている側から見れば、そのイメージは仕事のほんの一部。
「ただ遊んでるだけじゃないのに」
ついそう反論したくなりますよね。
それでは、保育の仕事の大変さ、保育士の抱えている悩みには、どんなものがあるのでしょうか。

①人間関係のストレス

「ベテラン保育士が新人を仲間はずれにするなどして、いじめる」
「集まると人の悪口、陰口大会」
「女性ばかりのせいか、派閥があり、いがみあっている」
「先輩保育士の保育観を押し付けられる」
「プライベートについて、根も葉もない噂をたてられる」
「園長がワンマンで、理不尽な指示に従わされる」

とくに女性が多い保育の現場では、ドロドロした人間模様が悩みの種になることも珍しくありません。
「嫌だなあ」と思っても、派閥を無視したり、悪口やいじめに加わらなかったりすると、次は自分自身がターゲットになってしまう、なんてことも。
また仕事に関しても、上司の指示が一貫していなかったり、こちらの意見を無視して強制的だったり、いちいち嫌味を言われたりなど、従うのが大きなストレスになる場合もあります。
経験やキャリアがバラバラな保育士が集まる園では、仕事の方針も保育観も人それぞれなので、どうしても自己主張の強い人が仕切りがちに。
中には、園長のパワハラなど、退職せざるを得ない状況に追い込まれる人もいます。

②仕事が忙しすぎる

「保育だけでなく、事務作業がハード」
「残業は当たり前、持ち帰りもしょっちゅう」
「忙しいときに雑用を言いつけられる」
「行事やイベントで、休日出勤が多い」
「やることが多すぎて、子ども一人一人を見ている余裕がない」

「とにかく忙しすぎ!!」というのはほとんどの保育士さんの本音。
中でも日案・週案・月案のような計画書類や日誌、連絡帳、おたより作成といった事務作業は、保育士の負担を想像以上に重くしています。しかも子どもがいる間はほとんど手がつけられず、子どもたちが帰ったあとに居残るか、それでも終わらず持ち帰る・・なんてことに。
普段も、目が回るほどてんてこ舞いのときに限って片付けや掃除を頼まれたり、やっと休めると思った週末も、イベントの準備や本番で休日出勤はしょっちゅう。
自分が目指す保育に専念したくても、こんな状況では心も体も限界・・・!
保育の現場からは、そんな保育士さんたちの悲鳴が聞こえてきそうです。

③保護者の対応に神経を使う

「いちいち理不尽なクレームをつける保護者にストレスMAX」
「新人のせいか信頼してくれず、すぐ上司や園長に話をもっていく」
「服装や髪形、メイクなど、身だしなみをチェックして嫌味を言ってくる」
「『あーあ、また○○の奴が!』って子どもに言われてびっくり。ふだん親が言ってるんだろうな・・・」
「『トイレトレーニングをもっとしっかりしてくれないと』『うちの娘は優秀だからひとつ上のクラスに入れて』など、自己中心的なリクエストが絶えない」

人間関係といっても、内部だけではありません。
外部の人間、つまり保護者との関係で燃え尽きてしまう保育士さんも多いようです。
「裸でプールに入れるなんて、盗撮されたらどうするつもりか」
「覚えてきた歌をずっと歌っていてうるさい。教えるならひらがなを教えて」
「うちの子はにんじんが嫌いなのに、どうして給食に使うの」
もう、なんでもありといった感じですが、実際にこうしたクレームをつけてくる親はいます。
どんなに理不尽でも、はっきり反論しづらいのが辛いところ。正論を述べても、逆切れされることが少なくないからです。
「あの先生は新米だから」「ヘアスタイルがダサい」など、外的な条件で判断され、いくら子どものために頑張っていても見てもらえず空しい、なんてことも。
保育園は自分の子のためにある、と言わんばかりの過度な要求にも辟易しますよね。

④園の方針が合わない

「英語とか音楽とかスポーツとか、いろいろ取り入れてもみんな中途半端、かんじんの遊ぶ時間が減らされるなんて、何か違う・・・」
「園長が見栄っ張りで、行事でも子どもたちに完璧を求める。怒鳴られて泣きながら練習しているのを見るとかわいそうで」
「イベントがあるたびに、保護者に何かと物を買わせる。あるものでなんとかすればいいのに」

働き始めて気がつく、何かズレた園の方針。
けれど、ずっとそれでやってきた園に就職してしまったのだから、従うしかありません。
保育に正解はありませんが、「保育士って、あまり強い保育理念がないほうが、結局は楽なのかなあ」なんて、ついぼやいてしまいますね・・・。

⑤給料が安い

「基本給が安いのに、残業手当も休日出勤手当もつかない。一人暮らしなんてとても無理」
「国家資格が必要な専門職なのに、他業種に比べて低賃金過ぎる」
「離職率が高いのも納得、この忙しさでこの額はありえない!」

保育士の給与水準の低さは、さすがの国も重い腰を上げるほど切迫しているようです。
とはいえ、昨年末の緊急対策では具体的な処遇改善はうたっておらず、いまの段階では、各事業者の企業努力に頼るしかない状況。
深刻な保育士不足に歯止めをかける、強力な改善案が待ち遠しいところですね。

ストレスが招くこんな症状に要注意!

とあるアメリカのサイトでは、「うつ病になりやすい職種」として、「保育・介護関係」が一位になっているほど。
ここまであげてきた、さまざまなストレスが心と体にもたらす影響は、決して無視できるものではありません。
以下のような症状に思い当りませんか。それは心身が悲鳴をあげているサインです。

●よく眠れない、寝付けない
●たびたび頭痛がする
●食欲がない、胃の痛み、吐き気
●心臓がバクバクする、息が苦しい
●日中にフラフラする、めまい
●汗がドッと出る、ホットフラッシュ
●休みの日に何もする気になれない
●突然涙があふれて止まらない

終わりに

保育士として働いている以上、避けては通れないさまざまなストレス。
けれど、それを自覚しているかいないかで、状況はだいぶ変わってきます。
誰にも言わず一人で抱え込んでいるのが、一番キツい状態。
何がつらいのか、耐えがたいのか、自問したうえで、そのことを信頼できる先輩や家族、友人に話してみましょう。聞いてもらうだけで心がスッと楽になり、解決策が見えてくることも。
辛い症状は薬で楽になることもあるので、医療機関を頼るなど、あきらめずに対処することが大切です。
夢に見た保育士の仕事、子どもたちのためにも、無理を重ねてギブアップなんてことのないようにしたいものですね。

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